新築住宅に使える補助金を調べると、国の制度と札幌市の制度が混ざって、どこから手をつければいいか分からなくなりますよね。制度の名前だけ並んでいると、自分が対象かどうかも判断しにくいものです。
はじめまして。地域情報メディア『ヤマノテラス』のエリア担当ライター、タケシです。わたし自身も西区に住んでいて、家づくりの話を聞くたびに「補助金って先に調べておかないと損するよな」と感じています。
この記事では、国と札幌市の制度の見方、対象住宅と申請の順番、見落としやすい点を順に整理します。公式確認の前に、一度全体像をつかんでおくと動きやすくなります。
新築住宅補助金には二つの入口がある
新築住宅に使える補助金は、大きく「国の制度」と「札幌市の制度」の二つに分かれます。それぞれ対象住宅や申請の仕組みが違うので、まずここを分けて考えると整理しやすいです。
国の制度は住宅事業者が申請を行い、補助金は工事費と相殺される仕組み。札幌市の制度は個人が申請します。この違いは後で効いてきます。
国の制度「みらいエコ住宅2026」の概要
2026年度の国の新築補助は「みらいエコ住宅2026事業」として続いています。2025年度の子育てグリーン住宅支援事業の後継にあたる制度で、省エネ性能に応じて補助額が変わる仕組みです。
申請は施主(住まい手)ではなく、建築事業者や販売事業者が行います。補助金は工事費から差し引かれる形になるので、最終的な請求金額が下がるイメージです。
- GX志向型住宅
-
最高水準の省エネ性能。全世帯が対象で補助額は160万円。
- 長期優良住宅
-
子育て世帯・若者夫婦世帯が対象。補助額は100万円または80万円(申請前に公式確認が必要)。
- ZEH水準住宅
-
子育て世帯・若者夫婦世帯が対象。補助額は60万円または40万円(申請前に公式確認が必要)。
補助額の区分や要件は制度改定で変わることがあるため、詳細は住宅省エネ2026キャンペーンの公式サイトで確認してください。
札幌市の制度「次世代住宅補助」とは
札幌市には、断熱性能の高い住宅を新築する方への独自補助制度があります。「札幌版次世代住宅補助制度」という名称で、2026年度は断熱等基準がゴールド以上の住宅が対象です。
補助額はゴールド等級で180万円、プラチナ等級で220万円。注文住宅のみが対象で、建売住宅は対象外です。自ら居住するための新築に限る点も要件の一つとなります。
申請は個人が行い、登録申請と交付申請の2段階必要です。登録申請は年に数回の受付があり、予算を超えると抽選になります。
国と札幌市の制度でいちばん違う点
迷いやすいのが、国と札幌市の補助金は原則として併用できないという点です。住宅本体の新築工事に係る補助金として重複するため、どちらか一方を選ぶことになります。
ただし、太陽光発電設備や蓄電池など設備単体への補助は別扱いになる場合があります。この点は公式窓口に確認しないと判断しにくい部分なので、工務店と一緒に確認するのが確実です。
世帯条件で迷いやすいのはここ
国の制度では、世帯の状況によって使える補助の種類が変わります。GX志向型住宅は全世帯が対象ですが、長期優良住宅とZEH水準住宅は子育て世帯や若者夫婦世帯に限られます。
「子育て世帯」「若者夫婦世帯」の定義は制度によって細かく決まっています。自分が対象かどうかは、公式サイトや施工事業者経由で確認することになります。

世帯条件は「たぶん大丈夫」で進まないほうがいいです
対象住宅で先に確認したいこと
補助金を受けるには、住宅が一定の性能基準を満たしている必要があります。「省エネ基準適合」から「ZEH水準」「長期優良住宅」「GX志向型」と段階があり、性能が高いほど補助額も大きくなる傾向です。
札幌市の次世代住宅補助では、断熱等基準のゴールド以上という条件があります。設計段階で決まる部分なので、早めに設計者や施工業者に確認を。計画が進んでから「この住宅では対象外でした」となりやすい箇所です。
寒冷地・札幌で見たい住宅性能の話
北海道は全域が寒冷地に指定されていて、国のGX志向型住宅の要件も寒冷地仕様になっています。さらに札幌市は多雪区域にもあたるため、再エネ要件が緩和されている部分があります。
わたしが気になるのは、この辺りの条件が「一般の情報まとめ」だと北海道以外の仕様で書かれていることが多い点です。札幌特有の基準もあるので、地元の工務店に確認する価値があります。
申請の順番でずれやすいところ
補助金の申請は、着工前に手続きが必要な場合があるので注意が必要です。特に国の補助制度は、施工事業者が交付申請の予約を入れるタイミングが決まっており、工事が始まってから申請できないケースがあります。
札幌市の次世代住宅補助も、登録申請で決定を受けてから交付申請に進む2段階構成。登録申請は年4回の受付期間が設定されており、タイミングを逃すと次の回を待つことになります。
国か札幌市かどちらを使うかを含め、住宅性能の目標と制度の対象条件をすり合わせます。
着工前に必要な手続きがないか、事業者と一緒に確認します。
受付期間内に郵送で提出。抽選になる場合もあるため、期間と予算状況を公式で確認します。
検査済証の取得後、受付期間内に申請書類を郵送します。
工務店に相談する前に手元に置いておきたいもの
工務店や住宅会社に相談する前に、自分の状況を簡単にでもまとめておくと話が早いです。先に整理しておくと、相談の内容がぐっと具体的になります。
- 世帯の状況(子育て世帯か、若者夫婦世帯か)
- 注文住宅か建売住宅かの方向性
- 希望する住宅の断熱性能のイメージ
- 着工の希望時期(大まかでも)
この四点を持っていくだけで、「どの補助金が使えそうか」「申請のタイミングは問題ないか」という話が具体的になります。
公式情報を確認するときの入口
制度の詳細は必ず公式情報を起点に確認してください。まとめサイトや施工会社のブログは概要をつかむ参考にはなりますが、補助額や要件の細かな点は変わっていることがあります。
札幌市の次世代住宅補助は、札幌市公式サイト「住まいの情報」のページに最新の受付状況・要件・様式が掲載されています。国の制度は「住宅省エネ2026キャンペーン」公式サイトが一次情報です。
見落としやすい点と向かないケース
実際に調べてみると気になったのが、予算の上限という点です。札幌市の制度も国の制度も、申請額が予算に達した時点で受付が終わります。2026年度の時点で、札幌市の制度はすでに予定額の200%超の応募状況が公式に示されています。
また、建売住宅を検討している場合は、札幌市の次世代住宅補助の対象外になります。購入の形態によって使える制度が変わるので、早めに確認しておく価値があります。
国の制度は事業者申請のため、申請している事業者かどうかも確認が必要。すべての工務店が手続き対応しているわけではありません。
家づくりを始めるみなさんへ
わたし自身も、補助金の話は「家づくりが具体的になってから調べればいい」と思っていた時期がありました。でも、住宅の性能等級を設計段階で決めておかないと補助対象から外れることがある、と知ってから考えが変わりました。
今週末、まず「国の制度か札幌市の制度か、どちらが自分の状況に合いそうか」をメモに書き出してみるだけで十分です。補助金の仕組みを一度でも自分の言葉でまとめると、工務店への相談がぐっと楽になるかなと思います。
制度の名前や補助額は変わることがあるので、気になった制度は公式サイトで一度確認してみてくださいね。それが、迷わずに動ける一歩になると感じています。













