リフォームしたいとは思っているけれど、補助金のことはどこから調べればいいのか、正直よく分からない——そう感じている方は多いと思います。
地域情報メディア『ヤマノテラス』のエリア担当ライター、タケシです。建材商社で営業をしているので、リフォーム関連の話は仕事でも日常でもよく出てきます。ただ補助金となると、条件のチェックや申請タイミングがかなり大事で、わたし自身も最初は手続きの入口が分かりにくいと感じました。
今回は、令和8年度の札幌市住宅エコリフォーム補助制度について、どんな工事が対象か、申請はどう進めるか、今確認しておくべきことは何か、順に整理していきます。
今年度の第1回受付はすでに始まっています
令和8年度の第1回受付は、2026年5月22日(金)にスタートしました。締め切りは6月4日(木)必着です。申請書は郵送のみで受け付けており、窓口への直接持ち込みはできません。
申請額が予算を超えた場合は抽選になります。6月5日(金)に市のホームページで抽選の有無が発表される予定です。5月26日時点ですでに申請割合が31.3%に達しているので、関心がある方は早めに動いた方が安心です。
この制度、そもそもどんな補助金ですか
札幌市民が、市内に主たる営業所を持つ建設業許可業者に依頼して行う省エネ改修・バリアフリー改修が対象です。工事費(税抜)の10%、または上限50万円のいずれか少ない額が補助されます。
申請できる条件として、総工事費が税抜30万円以上、補助金額の合計が3万円以上である必要があります。また工事の契約日が令和8年4月1日以降で、令和9年1月31日までに完了することも必須です。
対象になる工事はどんな内容ですか
大きく分けると「省エネ改修」と「バリアフリー改修」の2種類です。それぞれ工事の種類ごとに補助金額が決まっています。
| 工事の種類 | 補助金額の目安 |
|---|---|
| 窓の断熱改修(内窓設置・ガラス交換など) | 最大2万円/か所 |
| 床・屋根・天井・外壁の断熱改修 | 最大24万円/戸 |
| 高断熱浴槽への交換 | 2万9千円/か所 |
| 節水型便器への交換 | 2万1千円/か所 |
| 全熱交換器の設置 | 4万2千円/台 |
| 屋内階段の改良 | 最大5万8千円/か所 |
| 手すりの新設(150cm以上) | 最大9千円/か所 |
| 出入口の戸の改良 | 最大1万5千円/か所 |
各工事には性能基準や面積条件などの細かい要件があるため、自分の計画している工事が対象かどうかは、パンフレットか事務局への問い合わせで確認するのが確実です。
「外壁塗装だけ」は対象外です
問い合わせが多いのか、制度のページに明記されています。塗装工事(外壁・屋根)を対象にした補助金は、この制度にはありません。
あくまで断熱性能の向上やバリアフリー化を目的とした改修が対象です。「せっかくだから外壁塗装も一緒に」という計画は、補助の対象にはならない部分が出てくるので注意が必要です。
施工業者の条件を先に確認してください
補助金を受けるには、施工業者が「札幌市内に主たる営業所を持つ、建設業許可を受けた事業者」でなければいけません。これは申請後ではなく、工事契約の前に確認すべき点です。
業者の許可の有無は、国土交通省の「建設業者・宅建業者等企業情報検索システム」で調べることができます。複数の業者に工事を分けて依頼する場合は、すべての業者がこの条件を満たしている必要があります。

業者を決める前に許可の有無を調べておくと、後から慌てずに済みますよ
申請書類はどう準備しますか
申請時に必要な書類は、工事内容によって変わる部分がありますが、基本となるものを整理しておきます。
- 申請時に必要な主な書類
-
補助金交付申請書(市のサイトからダウンロード可)、請負契約書の写し、工事箇所の写真(施工前)、住民票や登記事項証明書(必要な場合)。窓・玄関ドアの断熱改修の場合は出荷証明書、高断熱浴槽・節水型便器・全熱交換器の場合は性能証明書(JIS規格に基づくメーカーの自己適合宣言書等)が、完了時に追加で必要です。
性能証明書はメーカーのホームページからダウンロードできる場合があります。ただし他制度(みらいエコ住宅2026・先進的窓リノベ2026など)向けの性能証明書は使えないので注意が必要です。
申請から補助金受取までの流れ
手順を追うと、どこで何を準備すればいいかが見えてきます。
業者が建設業許可を持ち、札幌市内に主たる営業所があるか確認してから依頼します。
契約日が対象期間内であることが条件です。契約前に工事内容が補助対象に当たるかも確認しておくと安心です。
必着です。受付期間外に届いた申請書はすべて返却されます。
交付決定前に工事を始めてしまうと補助対象外になります。通知が届くまで着手を待ちましょう。
施工後の写真・出荷証明書・性能証明書などを添付し、令和9年1月31日までに提出します。補助金は完了確認後、約1か月で口座に振り込まれます。
他の補助制度と組み合わせられますか
工事箇所を明確に分けられる場合は、他の補助制度との併用が可能です。札幌市が案内している関連制度として、木造住宅の耐震改修を対象にした補助(問い合わせ先:安全推進課 011-211-2867)と、再エネ・省エネ機器の導入補助(問い合わせ先:環境エネルギー課 011-211-2872)があります。
ただし、国が実施している「みらいエコ住宅2026」や「先進的窓リノベ2026」で使う性能証明書は、このエコリフォーム補助制度では使えません。別の申請書類を用意する必要があるため、複数の制度を使う場合は事前に各担当窓口に確認するのが確実です。
問い合わせ先と第2回の受付日程
申請書の提出先・問い合わせ先は、市の担当課ではなく「エコリフォーム事務局」になります。場所は札幌市中央区北3条西3丁目1番地、札幌北三条ビル8階の一般財団法人北海道建築指導センター内です。
- 電話:011-206-1899(平日9時~17時、12時~13時を除く)
- メール:sa-ecorefo@hokkaido-ksc.or.jp
- 第1回受付:5月22日(金)~6月4日(木)必着
- 第2回受付:9月4日(金)~9月17日(木)必着
- 土日・祝日・8月12日~14日・12月29日~1月4日は受付なし
第1回の締め切りが間に合わなかった場合でも、第2回(9月)があります。ただし抽選になった場合の対応など、詳細は公式ページで最新情報を確認してください。
今週末、パンフレットを一度見ておくだけでいい
第1回の締め切りまで時間がなくても、今週末に市のホームページでパンフレットを開いてみるだけで、自分の計画している工事が対象に入るかどうかはだいたい分かります。書類を揃えるのはその後でも遅くありません。
わたしも仕事柄、補助金の申請手続きは「業者を決める前に条件を調べておく」が一番後悔が少ないと感じています。施工業者の許可の有無を後から確認して困ったという話は、周りでも聞きます。
リフォームを考えているなら、まず対象工事の一覧を見てみてください。思ったより手が届く範囲の工事が入っているかもしれません。












