エアコンを付けたいけれど、本体代に工事費、そこに電気代の変化まで考えるとなかなか踏み出しにくい、そんな気持ちはよく分かります。暑さが心配な家族がいると、なおさら「早く動きたいけど費用がネックで」となりやすいですよね。
『ヤマノテラス』で札幌市西区エリアを担当しているタケシです。わたし自身も西区で暮らしながら、住まいの制度を調べることがあるのですが、補助制度は「調べてみたら自分は対象外だった」という落とし穴がけっこうあります。
この記事では、札幌市でエアコン費用に使える制度の種類、対象条件で見落としやすい点、申請前に確認しておきたいことを整理します。
エアコン費用で負担が大きくなりやすい部分
エアコンの費用は本体だけでは終わりません。取り付け工事、既設機器の撤去、配管延長など、条件によって工事費が大きく変わります。
札幌の場合、冬場も使う寒冷地仕様のモデルは通常のエアコンより価格帯が上がります。工事費込みで見積もりを取ると、想定より数万円高くなるケースは珍しくありません。
補助制度は「国」か「市」かで探し方が違う
補助制度を調べるとき、まず迷いやすいのが「これは国の制度なのか、市の制度なのか」という点です。窓口や申請先がまったく異なるので、先に出どころを確認しておくと動きやすいです。
- 札幌市の制度
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市の環境エネルギー課が窓口。申請書は郵送で送る形が基本。
- 国の制度
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経済産業省・環境省等が実施。登録施工業者経由で申請するものが多い。
- 北海道電力等のキャンペーン
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電力会社独自の補助。時期によって内容が変わるため都度確認が必要。
それぞれで申請の流れや締め切りが別になっているので、まとめて一か所で申し込める制度ではありません。
札幌市で確認したいエアコン関連の主な制度
2026年6月時点でわたしが確認できた制度の中で、一般の市民がエアコン費用に使える可能性があるのは主に次の二つです。
- エネルギー源転換補助金(札幌市)
- 再エネ省エネ機器導入補助金(札幌市)
ただし、この二つはどちらもエアコンであれば何でも対象になるわけではありません。条件の詳細は後の見出しで整理します。
エネルギー源転換補助金でエアコンが対象になる条件
札幌市の「エネルギー源転換補助金」は、灯油暖房から電気への切り替えを後押しする制度です。寒冷地エアコンへの買い替えがこの制度の対象になります。
補助金額は補助対象費用の半分で、上限は35万円。工事費も含まれます。ただし、撤去費や廃棄物処理費は対象外になるので注意が必要です。
申請前時点ですでに工事契約や設置を済ませていると対象外になります。補助金申請の受理決定が来てから、工事の契約をするという順番が必須。ここは見落としやすい部分です。
再エネ省エネ機器の補助とエアコンの関係
もう一つの「再エネ省エネ機器導入補助金」は、太陽光発電や蓄電池などが対象の制度です。エアコンやLED照明は明示的に対象外と案内されています。

エアコン目的なら転換補助金の条件から確認するのが先です
名前が似ている制度でも対象機器が全く違うので、両方のページを開いて確認するのが確実。わたしは最初この二つを混同しかけました。
対象世帯の条件で迷いやすい部分
エネルギー源転換補助金で「対象者」として求められるのは、①札幌市民であること、②市税の滞納がないこと、③自分が住む住宅に自分で購入・設置すること、の三点です。
高齢者の世帯だから優遇がある、低所得だから加算があるといった条件は、この制度には設けられていません。豊島区など一部の自治体で実施しているような「高齢者向け専用のエアコン助成」は、2026年6月時点で札幌市には確認できませんでした。
家族の体調が気になって対象かどうか不安な方は、収入や家族構成より先に「今、灯油暖房を使っているか」という点を確認するほうが話が早いと思います。
「灯油から切り替え」の要件で見落としやすいこと
エネルギー源転換補助金で特に確認が必要なのが、CO2換算で30%以上の省エネ効果という要件です。切り替え前後の比較計算が必要で、申請書類に計算シートを添付します。
また、既存の灯油暖房機器は「煙突や給排気筒がある灯油暖房機」が対象で、温水ボイラー方式の床暖房などは対象外になります。自宅の暖房方式を先に確認しておくと、申請に進むかどうかの判断がつきやすいです。
工事費が補助対象に含まれるかを確認する方法
エネルギー源転換補助金では、機器の本体費用と取り付け工事費の両方が補助対象費用に含まれます。これは確認しておく価値があります。
ただし、撤去費・廃棄物処理費は対象外です。見積書をもらうときは、内訳が分かれているかどうかを必ず確認してください。内訳のない見積書だと、後の申請書類が通らないケースがあります。
申請時期でずれやすい部分と注意点
令和7年度(2025年度)のエネルギー源転換補助金は、2026年1月末で申込が終了しています。令和8年度(2026年度)については、2026年6月時点では「準備中」の案内が出ている状態で、まだ受付は始まっていません。
補助金が始まっていない時期に工事を先行させると、その工事は対象外になります。先走りが一番もったいない失敗です。
制度の開始を待っている間に何もしないより、今の暖房方式のメモと見積もりの依頼だけ先に進めておくのが、わたしには無理のない動き方に見えます。
公式情報を確認するときの進め方
申請を考えるなら、最初に見るのは「札幌市 エネルギー源転換補助金」で検索して出てくる市の公式ページです。比較サイトや業者のページは情報が古いことがあります。
環境エネルギー課のページで「令和8年度の募集開始」の案内が出ているかを確認します。
煙突・給排気筒のある灯油暖房かどうかを、機器のメーカーや型番で確認します。
不安な点は担当窓口(011-211-2872)に電話で聞くのが一番確実です。
わたし自身も制度を調べるときは、まず公式ページを確認してから窓口に電話するという順番にしています。メモを一枚用意してから電話すると、聞き忘れが減ります。
申請でよくある失敗と向かないケース
見落としやすいのが「工事の契約タイミング」です。補助金の受理決定前に工事を契約してしまうと、どれだけ条件を満たしていても対象外になります。
また、灯油暖房を使っていない世帯や、賃貸住宅でオーナーが施主となる場合は、申請の要件に合わない可能性があります。借家に住んでいる方は、申請者が誰になるかを事前に整理しておくと混乱が少ないです。
補助を受ける目的でエアコンを選ぶなら、機種選定の段階から「APF5.1以上・寒冷地仕様」の条件を意識して探すと、後で機器の要件を満たさないという事態を防ぎやすいです。
今週末、まず一つだけ動いてみるとしたら
令和8年度のエネルギー源転換補助金はまだ受付開始前ですが、準備は今からできます。自宅の暖房機器の型番と、現在灯油を使っているかどうかをメモしておくだけでも、窓口に相談しやすくなります。
費用を気にしながら動かないでいるより、一度「自分の家は対象になりそうか」を確認するほうが気持ちが楽になると、わたし自身は感じています。情報を持っておくだけで、いざ制度が始まったときに焦らなくて済みます。
週末に市の公式ページを開いて、募集の案内が出ているかだけ見てみてくださいね。それだけで、次の動きがずいぶん具体的になります。













